中国発祥でありながら、日本で独自の発展を遂げていったものは数多くあるが、「漢方薬」もそのうちの1つに挙げられる。日本の漢方薬は現在、世界シェアの大半を占めているという。中国メディアの今日頭条は19日、「日本の漢方薬が世界で稼いでいる」と題する記事を掲載した。

 中国医学には何千年もの歴史があるが、なぜ漢方薬の分野では日本にそのお株を奪われてしまったのだろうか。記事は、中国ではいまでも「西洋の薬と中国漢方との間でどちらが良いか意見がぶつかり合っている」と指摘。その間に、日本の漢方薬は世界シェアの90%を占めるようになり、「中国はわずか2%」なのだという。

 もっとも、日本に中国の伝統医学が入ってきた唐の時代から、漢方薬がいままでずっと受け入れられてきたわけではない。日本でも明治時代のころには西洋医学が漢方医学に取って代わった時期もあったが、1970年代に経済が急速に発展するとともに日本ではアレルギーや慢性疾患患者が増えたことで、漢方薬も効果があると見直されるようになったと伝えた。

 日本の漢方薬は、今では保険の対象なので使いやすくなり、漢方薬を出す医者も多く、購入できる薬局が多くて非常に普及していると紹介。しかも、日本で使われる薬草の基準は、重金属や残留農薬に対して中国よりもずっと厳しく安全性も確保されていると伝えている。製薬方法も、薬の効果を最大限に残すように中国で伝承してきた処方を使い、錠剤、丸薬、顆粒、シロップなど飲みやすい形にしており、水がなくても飲める工夫をしたものもあり、包装も魅力的であるという。

 そんな日本の漢方薬は、中国人旅行者にも人気で爆買いされているそうだ。人気のある漢方薬には、タバコ・排気ガスなどによるせきやたんに効果があると紹介。日本では知らない人がいない正露丸も、中国に逆輸入されて「漢方薬はもともと中国由来なのに」と納得がいかない様子だ。そのうえ、今では中国だけでなく、米国でも漢方薬が広く受け入れられているが「中国製ではなく」、世界中で日本製の漢方薬は普及していると残念そうに伝えた。「中国の貢献は日本や韓国に薬草の原料を提供すること」に過ぎないと伝えている。

 日本の漢方薬は中国をはじめ世界に受け入れられているようだ。漢方薬が中国由来であることは間違いないが、日本で独自の発展を遂げ、今ではもはや別物になっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

悔しい! 世界で稼ぐ日本の漢方薬、我が国は「薬草の原料を提供するにすぎない」=中国


ここまで日本の漢方薬が評価されているのは、何かうれしいですね。


(出典 news.nicovideo.jp)

漢方薬 (かんぽうやく)は、漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品の総称。古代中国大陸においては、複数の生薬を組み合わせることにより、ある薬理作用は強く倍増する一方で、ある薬理作用は減衰すること(指向性の強化)が発見された。その優れた生薬の組み合わせに対し、「葛根湯」などと漢方薬(方剤)命名が行われ、後世に伝えられた。
21キロバイト (2,986 語) - 2019年9月21日 (土) 21:17



(出典 serai.kusanagi-cdn.com)


日本人はアレンジがうまいです。

<このニュースへのネットの反応>

だが中国には、そんな薬草の研究でノーベル医学賞を授与された屠呦呦博士がいるではないか。基礎研究とその人材(および人権)の大切さを政府が認識されていれば、その後に続く人達も出てくるよ。


漢方を保険対象から外すという議論は立ち消えたのか?それともこれもその一端か


まぁ、ここで「我が国が起源」って言い出さないのだけは褒めてやる。


中国企業が日本企業のベアリングや素材を使って作った製品を世界に売るようなもんだろ。原料は売れてるんだから悔しがるなよ。


見出しだけ見て。韓国も似た気持ちだったのかね。「我が国(が半導体を作るの)は、携帯端末の材料を提供するにすぎない」とか。