全世界一斉に外出自粛、巣ごもり状態の今。「みんな家にいるのだから、コロナ収束後に出生率が上がるはず!」「セックスで感染するかも、怖い!」など、性生活とコロナに関する様々な憶測が飛んでいます。
日本のメディアでは話題になりませんが、英米の高級メディアでは、コロナ禍におけるセックスのあり方を真面目に取り上げた記事が多く掲載されています。
まだまだ感染収束の兆しが見えない中、私たちはどんなことに注意して性生活を送ればいいのでしょうか?
◆同居している恋人とならセックスしても大丈夫?
イギリスのBBCはオンラインメディアで、「セックスと新型コロナウイルス、知っておくべきこと」と題して、緊急外来で働く医師アレックス・ジョージ氏とセックス・ジャーナリストのアリックス・フォックス氏の二人に、コロナ禍における性交渉に関する疑問をぶつけました。
「特定の相手がいてすでに同居しているのなら、普段と性生活を変える必要はない」というジョージ医師は、新型コロナウイルス流行中でもセックスはできると答えています。
「しかし、どちらか一方が陽性と診断されたら、家の中でもソーシャルディスタンシングを保って生活するようにしてください」
一方、フォックス氏は、「キスをした相手がその後、新型ウイルスを発症した場合どうすればいいか?」という問いにこのように答えました。
「もし最近誰かとキスをして、その後に新型ウイルスの陽性診断を受けたなら、相手にその事実を伝えるべきだし、逆に相手に症状が出て自分には症状がない場合でも、自主的に隔離生活をするべきです」
◆もしも今シングルなら、オンラインで出会った相手の出方を見ましょう
『ザ・ニューヨークタイムス The New York Times』(以下NYT)は、今一番安全な相手は同居中のセックスパートナー、英語で言う「Household Sex Partner (HSP)」であると紹介。
とはいえ、「キスや性交渉が感染とどの程度関わりがあるか、まだ明確に分かっていませんから、抑制することはとても大切なこと。感染予防につながります」と、回数を抑えることを提唱しています。
また、NYTは「今パートナーがいない人は、禁欲生活をしなければならないのか?」 との質問に対して、「残念ながら、そうだ、と答えるほかありません」ときっぱり。代替案として、オンラインセックスを勧めています。
「電話でだって、オンラインでだって関係を持つことは可能です。そしてもし、オンラインで出会った新しい相手が、あなたに会いたいと言ってきたら? その人がどういった倫理観の持ち主なのか、あなたのことをどう考えているのか、おのずと分かりますよね?」
オンラインセックスは、オンライン飲み会とともに、欧米で注目されている新カルチャー。セクスティング(Sexting)と呼ばれるショートメールでのセクシーな言葉のやり取りや、ヌード写真の送り合いなどがブームになりつつあると専門家も伝えています。
◆セックスレス増加で、ベビーブームは可能性ゼロに近い!?
では、コロナ収束後の「ベビーブーム説」はどうでしょうか?
NYTは「このままいくと、クリスマスあたりにベビーブームがやってくるのでは?」という質問に、「可能性はゼロに近い」と回答。
その理由として、ウイルスによる流産の危険性や経済的な不安、感染防止対策のための外出自粛によるストレスなどで、セックスレスのカップルが増えていることを挙げています。
『ザ・ウォールストリート・ジャーナル The Wall Street Journal』(以下WSJ)によると、実際に多くの人がパンデミック後にセックスレスに陥っているといいます。
コロナ禍でのレス傾向は、性科学研究で有名な米インディアナ大学のキンゼイ研究所が3月にまとめた調査結果にもはっきり表れており、 1200人のうち約半数が「以前より性交渉をする機会が減った」「感染が怖くてする気になれない」と答えたそう。
この結果に対し、同研究所リサーチ・ディレクター、ジャスティン・ガルシアはこう述べています。
「人類は病気やウイルスなど、感染リスクのある物事を避けて生きるよう進化してきました。だから我々は、糞便やウジ虫、または腐った食べ物を忌み嫌うのです。それはまさに私たちが今、キスする行為を拒絶することに繋がっています」
◆産婦人科医が提唱するコロナ禍セックス3つの指標とは?
ニューヨーク市保健局は3月、「セックスと新型コロナウイルスのガイドライン」を発表。そこには、性交渉をする場合の注意点として、直前・直後に必ず手を洗うことや、コンドームの使用を徹底することなどが記載されています。
しかしながら、新型コロナウイルスはまだ不明な点が山ほどあり、現時点では精液や膣の中でウイルスの確認はされていないものの、性交渉には十分に注意が必要だと書いているメディアがほとんど。
性交渉は、いわゆる「三密」の最たるもの。同居している現在のパートナーとの営みにも十分に注意を払って臨むことが求められているのです。
最後に、米ノースウェスタン大学医学部の産婦人科教授、ローレン・シュトライヒャーがWSJで提示した「3つの指標」をご紹介しておきます。
「“絶対にOK”は、2メール以上離れての自慰行為。
“おそらくOK”なのは、ソーシャルディスタンスを徹底しているのはもちろん、不特定多数と関係を持っていない、同居しているパートナー。
そして、“絶対にNG”なのは、新しく知り合った相手や持病を持つ相手です」
皆さんも、自身の体調がすぐれない時、あるいは行きずりの相手はもちろん不特定多数や、もしくは持病をお持ちの方との性交渉は避けましょう。自分だけではなく、相手の体調も気にかけてあげることが今は必要なのですから。
Sources:「BBC」「The New York Times」「The New York Times」「The Wall Street Journal」
<文/橘エコ>
【橘エコ】アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
(出典 news.nicovideo.jp)
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オンラインアルゴリズム)。対義語は「オフライン」 (offline)。 オンラインヘルプなど、コンピュータネットワークを利用して提供されるサービスを指す。 インターネットを示す俗称。インターネット経由で家庭で出来るバンキングサービスの事をオンラインバンキングと称している銀行などがある。 3キロバイト (313 語) - 2019年12月16日 (月) 09:15 |
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