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    カテゴリ:社会 > 環境


    2019年10月1日からの消費増税で、飲食物を買うと、店内で飲んだり食べたりする場合は10%、テイクアウトは8%となりました。イートインスペースがあるコンビニエンスストアなど、店内飲食とテイクアウトを選択できる店では、テイクアウトのお客様が増えているようです。

    テイクアウトを選択した場合、自宅や会社、車内などの室内や公園などを利用するケースが多いと思いますが、同時にコンビニなどの建物の軒下や路上で飲食するケースも出てきたようです。

    雨宿りではないですが、ちょいと軒先をお借りして、サンドイッチなどを頬張る光景は、日本の新たな日常の風景に加わるかもしれません。

    テイクアウトのゴミ、どうすればいい?

    仮に、あなたがテイクアウトしたサンドイッチコーヒーを公園のベンチで食べたとして、食べ終わった後にゴミはどうしますか――。

    食べたものが、お弁当やお惣菜などであれば、その容器はかさばりますし、汁や臭いなども残っているので、早々にゴミ箱に棄ててしまいたいですよね。しかし残念ながら、今の日本では、公共としてゴミ箱の設置がきわめて少ないと言わざるを得ません。

    いくらマナーのよい日本でも、ゴミを道すがらコンビニなどのゴミ箱に捨てる人はいても、テイクアウトして飲んだり食べたりしたゴミを自宅まで持ち帰る人は少ないのではないでしょうか。

    また、商品を買ったお客様とはいえ、店先で飲んだり食べたり、さらには他店で買った飲食物の容器をゴミ箱に捨てられたら、持ち主にとってはもの凄く迷惑になるのではないでしょうか。

    コンビニスーパーゴミ箱に、

    「当店でお買い物した以外のゴミは捨てないでください」

    と、メッセージが貼られるのは時間の問題かもしれません。

    そもそも、テイクアウトを特定して制度化しているのですから、政府はテイクアウトのゴミへの対処にも不便さを感じないようにしてほしいものです。

    日本の海を、景観を「汚す」ポイ捨てゴミ

    一方、外国人旅行者は、テイクアウトで飲んで食べたゴミを、どのように処理しているのでしょう。いま、東京・銀座や浅草などは異国に来たと感じるほど、外国人旅行者であふれています。2020年東京五輪パラリンピックを控えて、今後さらに増えるのは明白です。

    消費増税に伴う「テイクアウトルールで、路上で飲食する外国人旅行者が増えてくることは、想像に難くありません。日本の風景や街並みを背景に、日本の食べ物を記念撮影して、SNSに投稿して楽しむのでしょう。

    そこで、懸念されるのが「ゴミのポイ捨て」です。路上や建物の片隅に捨てられたゴミが散見されるようになると、景観上において放置はできないでしょう。

    海外では日本に比べて路上へのゴミのポイ捨てが多く、早朝などに路上清掃車が道路のゴミを吸い取っているシーンを見ることがあります。もし、路上へのゴミのポイ捨てが、自国でふつうに行われるような国の人だったら、日本でも何の疑問もなく路上にゴミを捨ててしまうのではないでしょうか。また、誰かのポイ捨てを見たら、連鎖的にマネしてしまうかもしれません。

    さらには、コンビニ弁当を見てのとおり、食器の代用はプラスチックです。2016年1月のダボス会議(世界経済フォーラム)では、2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量が魚の量を超過するとの試算が報告されました。海洋に流れ出したプラスチック・ゴミの発生量(2010年推計)で、日本は年2~6万トンと世界第30位だそうです(環境省の「2018年8月プラスチックを取り巻く国内外の状況」より)。

    もし、路上のポイ捨てゴミが増えるようであれば、日本でも多くの路上清掃車が必要になるかもしれません。そのための車両費、人件費は少なくないでしょう。ゴミ箱も増設するのでしょうか(ゴミ箱は、テロ対策の一環で撤去されたこともありました)。そのゴミ箱やゴミ回収にも、費用がかかります。それは2%の増税分でカバーできるのでしょうか。不足した場合の財源は、どうやって確保するのでしょうか。

    消費税の軽減税率が、日本の景観をも変えかねない事態にならないよう、また世界中で問題になっているプラスチック・ゴミの削減に逆行するようなことにならないようにしてほしいものです。(ケイコ

    プラスチック・ゴミが世界中で問題になっている

    これから「テイクアウト」が増えてくるとそれと同時にゴミも増えてくる。まるで悪循環だ。


    (出典 news.nicovideo.jp)


    (出典 kotobasagashi.way-nifty.com)


    テイクアウトする客が増えると、その分ゴミも増える。
    これは悪循環だ!

    <このニュースへのネットの反応>

    【10月の消費増税。飲食店のテイクアウトで、路上にゴミ散乱!どうすればいい?】の続きを読む


    Image: Terekhova (Flickr) グランド・ジョラス山

    イタリア・アルプス北西部にある氷河が崩れ落ちる可能性が高まっています。このニュースもまた、気候変動を止めるために行動を起こせと世界のリーダーたちに促す理由になりそうですね。

    原因はもちろん気候変動

    先週9月25日グランド・ジョラス山のプランパンシュー氷河を観測中の科学者たちは、この氷河について警鐘を鳴らしました。900万立方フィート(約25万立方メートル)の氷塊が崩壊の危機にあって雪崩が起きるかもしれないため、ハイキング中や下方の道路を旅行中の人たちを脅かしています。こうなった原因? もちろん気候変動です。

    この氷河は特に脆いと、コロンビア大学のClimate and Society programの共同ディレクターで「海洋・雪氷圏に関するIPCC特別報告書」の筆頭著者であるBenjamin Orlove氏はEatherに教えてくれました。その理由は、谷の急斜面に氷河がへばりつく「懸垂氷河」だから。他の氷河が下から支えていたのですが、その氷河は縮んでしまったのです。プランパンシュー氷河は持ちこたえるしかありません。

    「氷河を失うたびに悲しくなる」とOrlove氏はEather宛てのメールに書いています。「この山を知っていて気にかけている地元の村民、この山に来る日を夢見るハイカーや登山者、そしてアルプスを大切に思うヨーロッパにいる多くの人々にとって悲しいことだ。アルプスの最高峰モンブランの名は『白い山』という意味だが、その白さは減りつつある」と。

    今世紀半ばにはアルプスの氷河が半減するかも

    New York Timesによれば崩壊する可能性は「高い」ものの、研究者らは具体的な日付を述べるに至りませんでした。このニュースタイミングは、これ以上ないほど不吉です。スイスでは先週末、アルプスの別の場所で消失した氷河の「葬送行進」が行なわれ、アイスランドでも先月、似たような「葬儀」が行なわれたばかりです。今年の春に発表された研究は、今世紀半ばにはプランパンシュー氷河が位置するアルプスの氷河の表面積が半減するかもしれないとしていますからね。

    アンデスとヒマラヤにあるたくさんの氷河が消失していて悲しみを生んでいるが、あまり報道されていない。だから、これはよくある話の1例なんだ」とOrlove氏。「主な原因は気候変動。氷河は上昇しつつある気温にとても敏感だ。春が完全にやってくると冬の雪がすぐ溶けるように、涼しかった時代からの氷河は急速に溶けている」

    氷河の「死」はまだ減らせる

    氷がすべて溶けてしまった時、海面レベルは上昇します。 気候変動に関する政府間パネルが水曜日に発表した前述の画期的な報告書によれば、2006年から2015年にかけての海面レベル上昇にはグリーンランドと南極以外の氷河も3分の1ほど影響していたとか。これは、海面レベルの上昇によって最悪の結果になりえる低地の都市や島国の人々にとってはマズい事態です。イタリアでは地元住民が氷や雪崩の崩落を心配しており、心の底から脅威を感じています。

    それでも未来はそう暗いものになる必要はありません。温室効果ガスの排出量を削減すれば、氷河の「死」を減らせます。そしていくつかの氷河を融解から守れたら、海辺や山に住む人たちは希望を持てるかもしれないのです。

    Source: New York Times



    ここまで氷河の消失が続いているとは思わなかったです。


    (出典 news.nicovideo.jp)


    (出典 3.bp.blogspot.com)


    富士山も雪が積もらなくなるととても寂しい。

    <このニュースへのネットの反応>

    【アルプスの氷河が崩落の危機!その面積なんと25万立方メートル。温暖化が影響か?】の続きを読む


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    Image by ThamKC/iStock

     環境中に存在する微小なプラスチック粒子は、マイクロプラスチックと呼ばれ、特に海洋環境において現在大きな問題となっている。

     このマイクロプラスチックは、水中だけでなく大気中にもある可能性が明らかになっており、雪や雨が降るとそれらに混じって降ってくることも、これまでの研究で発表されている。

     今や、マイクロプラスチック粒子はどこにでも見つけられるほど顕著になっているが、アメリカペンシルベニア州立大学が行った新たな研究では、淡水に含まれるマイクロプラスチックの60%は、洗濯機から廃水処理場へ流れ込む洗濯用糸くず(合成繊維)であることが判明した。

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    海に投棄されたビニール袋が驚くほど少ない理由。微生物が進化を遂げ分解するようになった可能性(スペイン研究)
    使用済みのコンタクトレンズが環境問題を引き起こす。河川に大量のコンタクトレンズが蓄積(アメリカ)
    そして日本も...8か国の人の便からマイクロプラスチックが検出される
    マングローブの木から着想を得た水質汚染を軽減する海洋保全タイル。自動車メーカーのボルボが開発。
    カナダ政府、2021年までに使い捨てプラスチックの使用をほぼ全面禁止にする方針を発表

    マイクロプラスチックの発生源を調査

     プラスチック廃棄物は、大きなプラスチック材料が壊れて段々と細かい断片に分解され、空中を漂ったり水中を流れたりするのに十分なほど小さくなる。

     この微粒子がマイクロプラスチックだが、我々は年間平均して74000~121000個ものマイクロプラスチックを流出させていると言われている。

     マイクロプラスチックの発生源と疑われているものは複数存在するが、過去の研究発表では、水道水の多くに微小な合成繊維(マイクロファイバー)が含まれていることが確認されており、洗濯からの糸くずが汚染源になっていると示唆されていた。

     今回、それを裏付ける調査結果が『American Scientist』で発表された。

     アメリカペンシルベニア州立大学のプラスチック汚染の専門家であり、化学者のシェリー・メイソン博士が行った新しい調査によると、淡水(生活用水)に含まれるマイクロプラスチックの60%は合成繊維(マイクロファイバー)で、洗濯機から廃水処理場へ流れ込む洗濯用糸くずであることが判明したという。

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    bierfritze/pixabay

    マイクロプラスチックは廃水処理場を通過する


     各家庭では、衣類やシーツ、タオルなど様々な繊維を一度に洗濯する。すると、一般にマイクロファイバーと呼ばれる小さな糸が洗い流され、それらは下水を流れて廃水処理場にたどり着く。

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    kubinger/pixabay

     今回研究チームは、集合的にマイクロプラスチックを構成するマイクロビーズマイクロファイバーが五大湖や池の淡水システムをどのように移動していくのかを理解するために、マイクロプラスチックが廃水処理場でどれほど除去されるのかを確認する調査を行った。

     アメリカ全土の17の異なる施設から採取した90個のサンプルを収集して分析した結果、マイクロプラスチックは廃水処理場を通過していることが判明した。

     平均すると、各廃水処理施設は毎日400万個以上のマイクロプラスチックアメリカの水路に放出しているという。

     アメリカには15000棟ほどの廃水処理施設が継続的に稼働しているが、数十億個のマイクロプラスチック粒子が、各家庭の廃水から淡水に流れ込んでいることになる。

    環境保護のために早急な措置が必要

     廃水処理場をすり抜け、川や海に流れ込んだマイクロプラスチックは、当然海洋汚染の大きな原因となる。

     今回研究者らは、廃水処理場を通過したマイクロプラスチックマイクロビーズよりもはるかに多い数のマイクロファイバーであったことを確認しており、その確率にも衝撃を受けたようだ。

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    _Alicja_ /pixabay

     しかし現実として、衣類業界は布地の生産をかなり高い割合で合成繊維(ファイバー状プラスチック)に頼っている。

     長年にわたり、従来の天然素材の欠点を補う形で様々な種類の布地に使用されてきたこのプラスチック繊維は、今や天然素材の生産量をはるかに超えているそうだ。

     そのため、アクリルなどの合成繊維やフリース素材を毎日洗濯する家庭は、アメリカに限らず世界的に見ても決して少なくはないだろう。

     しかし今回の結果で、研究者らはそれを見直す必要があると説いている。

     天然素材も洗浄中に繊維を排出するが、微生物はそれらを分解する方法を持っている。一方で、マイクロプラスチック繊維は生分解性ではないために、劣化するのに何世紀もかかるとも言われ、蓄積していくのみだからだ。

     既にヨーロッパでは、マイクロプラスチックが出ないフリースなどを開発・販売している国もあるが、遅かれ早かれ世界的規模でこうした取り組みが求められることになるだろう。

    References:boingboing.netなど / written by Scarlet / edited by parumo

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    http://karapaia.com/archives/52282655.html
     

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    洗濯が原因かもしれないですけど、洗濯をなくすのはほぼ無理なので、排水処理場で何か対策を練ってほしいです。


    (出典 news.nicovideo.jp)

    マイクロプラスチック(英: microplastics)は、(生物物理学的)環境中に存在する微小なプラスチック粒子であり、特に海洋環境において極めて大きな問題になっている。一部の海洋研究者は1mmよりも小さい顕微鏡サイズの全てのプラスチック粒子と定義しているが、現場での採取に一般に使用されるニューストンネットのメッシュサイズが333μm
    24キロバイト (3,332 語) - 2019年8月30日 (金) 01:38



    (出典 www.spf.org)


    洗濯は毎日しないといけないけど、こんなに環境汚染の原因になっていたとは驚き。

    <このニュースへのネットの反応>

    【(環境)近年問題になっている「マイクロプラスチック」身近にある意外なものが原因だった。】の続きを読む


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    image credit:Pixabay

     気候変動科学には150年の歴史があり、おそらく近代科学ではもっとも検証されてきた分野だ。しかし、規制に反対するエネルギー産業やロビー活動家たちは、そうした科学をずっと疑問視してきた。

     公営の石油・ガス企業の世界トップ5が毎年温暖化政策を阻止するために費やす予算は200億円にも達しているという。

     こうした組織的な気候変動科学の否定運動は、世界的な温室効果ガスの削減がなかなか進展しない現状の大きな要因のひとつとなっているようだ。

     彼らは温暖化を否定するために気候科学には嘘があると主張する。とはいえ我々素人がその真偽を見抜くことは困難だ。

     海外サイトで「地球温暖化にまつわる嘘」とされる5つのエピソードを科学的事実と照らし合わせて検証していたので見ていくことにしよう。

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    地球温暖化で動植物が小型化、いずれは人間も? 化石調査と実験で判明(シンガポール研究)
    地球温暖化は人為的なものではなく自然現象とする説(オーストラリア)
    温暖化の影響で植物が長い眠りから目覚める。イギリスで6000万年ぶりにソテツの雄花と雌花が開花(イギリス)
    ワインでわかる地球温暖化。6世紀以上にわたるブドウ収穫記録から1988年以降の急激な気候変動が明らかに(フランス)
    氷河期と地球温暖化の関係

    1. 温暖化は自然のサイクルの一部である


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    過去6500万年の世界気温と、温室効果ガスの影響で起こりうる将来の気温上昇(Burke et al. 2018) / 画像内の単語訳 pal:古生代 eocene:始新世 oli:漸新世 mio:中新世 pliocene:鮮新世 pleistocene:更新世 holocene:完新世 S. hemisphere ice sheets南半球氷床 N.hemisphere ice sheets北半球氷床 mry before present100万年前 kyr before present1000年前 year CE:西暦

     地球の気候は常に変化しているが、古気候学(過去の気候を研究する学問)が明らかにしているのは、産業革命以降の150年間は例外的で、自然なものではないということだ。

     気候モデルによれば、将来的な気温の上昇は過去500万年のスパンで見ても未曾有のものになると予測されている。

     自然サイクル説では、地球は小氷河期1300~1850年)の寒冷な気候から回復する途上にあり、現在の気温は中世の温暖期(900~1300年)と同じ水準であると主張される。

     だが、小氷河期も中世の温暖期も北西ヨーロッパ、東部アメリカグリーンランドアイスランドに限られた地域的なものでしかない。

     700の気候記録を用いた研究は、過去2000年の間で世界中の気温が同時に、かつ同じ方向に変化したのは、直近の150年しかなかったことを明らかにしている。

     この間、地球の表面の98%の気温が上昇した。

    2. 温暖化は太陽の黒点や銀河宇宙線によるもの


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    1880年以降の世界的な地表の温度の変化(赤)と地球が受ける太陽エネルギーの変化(黄色)の比較(ワット / m2換算) / 画像内の単語訳 solar irradiance:太陽放射照度 temperature:気温 11-year:11年間の平均 / 年 total solar:総太陽放射照度 degree:摂氏

     黒点とは、太陽の表面にある激しい磁気活動やフレアをともなう嵐のことだ。それが地球の気候に影響を与えるほど強力であるのは本当の話だ。

     しかし、人工衛星センサーで地球に降り注ぐ太陽のエネルギーを記録したところ、1978年以降にその増加は確認されなかった。つまり、黒点が最近の温暖化の原因ではないということだ。

     銀河宇宙線は、太陽系外から届く(遠方の銀河が発生源である可能性もある)高エネルギー放射線だ。

     こちらについては、雲を作り出す可能性が示唆されてきた。つまり地球に届く銀河宇宙線が減れば、雲もまた少なくなり、宇宙に反射される日光も減る。その結果として、地球の気温が上昇するというわけだ。

     しかし科学的な証拠によって、宇宙銀河線が雲を作り出す効率はそれほど高くないことが明らかにされている。

     また過去50年において、銀河宇宙線は減るどころか増えており、近年では記録的なレベルにまで高まっている。

     銀河宇宙線起因説が正しいのだとすれば、地球の気温は下がらなければならないはずだが、そうなっていない。

    3. 大気に含まれるCO2は少量で、強い温室効果があるはずはない


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    American Journal of Science』(1857年)に掲載されたユーニス・ニュートン・フットの研究論文

     これは昔なら常識だったかもしれないが、まったくの誤りだという。

     1856年、アメリカの科学者ユーニス・ニュートン・フットは、エアポンプとガラスシリンダーと温度計を使った実験を行い、二酸化炭素を含んだシリンダーを日光に当てると、ただの空気しか入っていないシリンダーに比べて、より多くの熱がたまり熱くなることを明らかにした。

     この実験は、実験室でも大気中でも繰り返し再現され、二酸化炭素の温室効果はその都度実証されている。

     少量しかないものが全体に大きな影響を与えるはずがないという思い込みについては、たった0.1gのシアン化合物が人間の大人を殺せるという事実を考えてみるといい。体重に占める割合でいえば、それはわずか0.0001%でしかない。

     二酸化炭素の場合、大気に占める割合は0.04%でしかないが、強力な温室効果を発揮する。一方、窒素は78%を占めるが、ほとんど反応しない。

    4. 科学者はデータを改ざんしている


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    5つの独立した国際的科学グループが提示する1880~2018年にかけての世界気温(NASA, CC BY) / 画像内の単語訳 A world of agreement : Temperatures are rising:世界的合意:気温は上昇している global temperature anomaly:世界の気温偏差 NASA goddard institute for space studies:NASAゴダード宇宙科学研究所 Berkeley earth:バークレー・アース Japanese meteorological agency:日本気象庁 NOAA national climatic data centerNOAA国立気候データセンター Met office hadley centre / Climatic research unit:英気象庁ハドレーセンター / 気候研究ユニット

     この噂も広がっているが、そんなことはないという。それをするためには莫大なデータの改ざんを行わなければならない。100ヶ国以上に散らばる1000人以上の科学者全員を巻き込んだ陰謀が必要になる。

     確かにデータが検証され、それが修正されることはあるだろう。実際、測定方法の変化に合わせて、歴史的な気温データは修正されてきた。

     1856年から1941年にかけて、ほとんどの海水温データは、船の上からバケツで海水を汲み上げて計測されていた。

     このやり方ではバケツの材質や船の種類(帆船か蒸気船か)といった要因で測定値はバラついてしまう。それどころか、汲み上げる途中で蒸発するために、船の甲板の高さでも変わる。

     だが1941年になると、船のエンジン冷却水で計測されるようになった。こうなれば蒸発による冷却効果を考慮する必要はない。

     また都市が成長していることも考慮せねばならない。かつては田舎にあったはずの気象台でも、いつの間にやら、気温が高い傾向にある都心部に変わっていたということだってある。

     仮に元データにこうした要因による修正を加えなかったとしても、懐疑論者の都合の良いようにはならない。

     というのも、その場合、過去150年の気温はおよそ1度上昇した実際のデータよりもさらに高いものになってしまうからだ。

    5. 気候モデルは信頼できず、二酸化炭素に敏感すぎる


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    気候モデルと観測結果(1970~2017年) 1970年以降の世界気温のモデルによる再現。モデル平均(黒点)とモデルの範囲(灰色の区間)、ならびにNASANOAA、HadCRUT、CawtanおよびWay、バークレー・アースの観測値との比較

     この主張は、モデルの働きについて不正確で、誤解がある。そして将来的な気候変動の深刻さを軽視するための手段だ。

     気候モデルには、雲を理解するための特定のメカニズムを対象としたものから、地球の将来の気候を予測するための大循環モデル(GCM)まで、さまざまなものがある。

     世界には20の主要な国際センターがあり、そこでは世界最高の頭脳たちが、最新の気候システムへの理解を盛り込んだ長大なプログラムで構成されるGCMを稼働させている。

     そして、こうしたモデルは、常に歴史的・古気候学的データや火山のような個々の事象と照らし合わされて、それがきちんと現実の気候を再現したものであるかが検証されている。

     複雑きわまりない世界の気候を再現しなければならないために、完璧に正しいとされるモデルはただのひとつもない。

     それでも数多くのモデルを構築し、それぞれが個別に検証されているために、そうしたモデルから導き出される予測には信頼性があるといえる。

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    世界気温:人為的・自然要因(1850~2017年) 1850年代以降の世界気温に対する自然および人為的影響(NASA, CC BY) / 画像内の単語訳 observed:観測 all:全要因 greenhouse:温室効果ガス aerosolエアロゾル land:土地利用 ozoneオゾン solar:太陽 volcanoes:火山

     どのモデルも大気に二酸化炭素が追加されればかなりの温暖化が起きると示している。

     そして、すべてのモデルを総合すれば、二酸化炭素が二倍に増加したとき、地球の温度は2~4.5度、平均3.1度上昇することが示唆されている。

     モデルの複雑さが大幅に増しているにもかかわらず、ここ30年に予測された温暖化の程度は非常に似通っている。これは気候科学が導き出した結果が頑強なものであるという証左だ。

     温暖化と寒冷化の要因となる自然(太陽、火山、エアロゾル、オゾン)ならびに人為的現象(温室効果ガス、陸地利用の変化)に関する科学的知識すべてを合わせると、過去150年間に観測された温暖化100%は人間に由来することが示されている。

     その一方で、消えることのない温暖化否定論に科学的な裏付けはない。

     気候科学をオープンかつ透明に総括するために国連によって設けられた気候変動に関する政府間パネルは、温暖化の証拠として6つの明らかな傾向を提示している。

     気候がますます極端化するにつれて、人々は気候が変化しつつあることを科学者に語ってもらうまでもないことに気づくようになるだろう。百聞は一見に如かずというわけだ。

    References: The conversationなど / written by hiroching / edited by usagi

    全文をカラパイアで読む:
    http://karapaia.com/archives/52282615.html
     

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    今話題の「地球温暖化」本当であっても、嘘であっても、大事な地球を守っていきたい。


    (出典 news.nicovideo.jp)

    地球の歴史上、気候の温暖化や寒冷は幾度も繰り返されてきたと考えられている。地球全体の気候が温暖になる自然現象を単に「温暖化」と呼ぶこともあるが、近年観測されており、将来的にも百年単位で続くと予想される「20世紀後半からの温暖化」の意味で用いられることが多い。この記事では20世紀後半からの温暖化について説明する。
    42キロバイト (6,147 語) - 2019年9月13日 (金) 02:08



    (出典 natgeo.nikkeibp.co.jp)


    確かにメディアは温暖化をオーバーに言う傾向がありますね。
    実際の所進行しているのか分からない。。

    <このニュースへのネットの反応>

    【「地球温暖化」はホント?嘘?温暖化に関する嘘5つをを科学論理的に解説!】の続きを読む


    Credit: Life Noggin/YouTube

    アマゾン熱帯雨林では、今も深刻な火災が続いています。あまりにも広範囲にわたる火災のため、「酸素供給は大丈夫なの?」といった疑問がネット上で話題になりました。

    では実際に世界中の木が伐採されたら、世界はどうなるのでしょうか?

    その疑問に、有名科学YoutubeチャンネルLife Noggin」が答えています。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    2015年に行われたある調査によると、世界には3兆本の木が生えているそうです。

    これはつまり、人間1人あたり400本の木が存在するということです。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    かなり多いようにも感じますが、この数は人類の文明が始まる前に比べれば半減しています。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    木は地球上に存在する生命にとって重要な役割を担っており、仮にすべての木が失われたとしたら、私たちは大変な窮地に立たされることになります。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    では、地球上にあるすべての木が一夜にして1本残らず姿を消したとしたらどんなことが起きるのか、一緒に考えてみましょう。

    1. 空気が汚れまくる

    まず初めに、大気の質が急降下するでしょうでしょう。

    木は、光合成を通じて二酸化炭素を吸収し、酸素を排出しています。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    米国農務省林野部によると、木は、化石燃料から出る二酸化炭素の年間排出量のうち、15%を相殺しているそうです。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    また木は、微粒子状物質、オゾン、二酸化硫黄、二酸化窒素などの大気汚染物質を取り除く機能も持っています。

    Credit: Life Noggin/YouTube

    ですから、木が無ければ、大気中の酸素量は減り、温室効果ガスの増加によって気温はますます上昇し、大気汚染物質が増えることで健康被害や死の危険が生じるのです。

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    さらに、汚染物質が増加すると、酸性雨によって水質や地質も低下します。酸性雨は雨に限らず、霧や塵といったあらゆる形で大地を襲い尽くします。

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    酸性雨は森林、湖、河川だけでなく、そこに住む動物たちや、建物、乗り物などにも被害を与えます。もちろん私たち人間にも、ぜんそく、気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患を含むさまざまな健康被害がもたらされます。

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    ですが、これらはすべて、あくまでも「雨が降ること」を前提にした話。そもそも雨が降らなくなるかもしれないのです…。

    2. 雨が降らなくなる

    木は、水循環においても重要な役割を担っています。

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    雨水を根から吸収した木は、その水分を葉を通じて大気中へ蒸発させます。これを蒸散と呼びます。

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    もしこの世から木が消えてしまったら、雨の量は激減し、世界各地で干ばつが発生するでしょう。

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    たとえば、2012年に行われた研究では、アマゾンやコンゴの熱帯雨林で森林破壊が続いた場合、乾期にこれらの地域の乾期における降雨量が2050年までに最大21%減少することが明らかになりました。

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    こうした条件が揃えば、農作物の成長は著しく妨げられ、ゆくゆくは食糧不足が生じるでしょう。それに、森林を住処や食糧確保の場として利用している動物たちも最終的に絶滅してしまいます。

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    陸上動物と植物の80%は森林に生息していると推測されています。木は、多くの生物にとっての命綱なのです。

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    こうした環境の変化は、数ヶ月から数年を掛けて起きるでしょう。ただし、木が影響力を持つ対象は環境だけに留まりません。

    3. 心にも悪影響が…

    多くの研究で、森林の中で時間を過ごすことが健康に良いことが明らかにされています。

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    森林浴は血圧やストレスホルモンの値を下げるだけでなく、気分を改善し、集中力を高める効果もあります。

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    また、都会に木を植えることは、犯罪率の低下に繋がることも分かっています。

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    2011年シカゴで行われた調査では、植物が多く生えた建物の周辺は、植物が少ない建物の周辺と比較して、窃盗犯罪の発生率が48%、暴力犯罪の発生率が56%低いことが明らかになりました。

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    これは、木がたくさんある場所では、より多くの人が屋外のスペースを利用するため、人の目が行き渡るからだと考えられます。

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    さらに木には、暴力の引き金になる精神的な疲れを軽減してくれる効果もあります。

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    こうして見ていくと、木が私たちを地獄絵図のように恐ろしい世界から守ってくれていることがよく分かります。思わず、木の幹に抱きついて感謝を伝えたくなりますね。

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    人間が突然「退化」したらどうなってしまうのか?


    もし地球上から木が1本残らず消えたらどうなるの?


    人間にとってとても大事な(木)さまざまな所で私たちに影響を与えている。



    (出典 news.nicovideo.jp)


    (出典 previews.123rf.com)


    まあ地球が人間が住めなくなるのは間違いないですね。

    <このニュースへのネットの反応>

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