忙しい毎日に追われて、気がつけば「今年も変わりばえのない1年だったな」なんて思うことはないですか?
本当はやりたいことがあったのに、何一つできていないとか、変わりたいのに変われないとか…。そんなふうに心がさ迷ってしまった時に、オススメしたいのがリセット旅。
私は近場で行うことが多いのですが、イタリアのシチリア島近くに位置するマルタ共和国で心をリセットする旅を企画している女性がいると聞き、お話を聞いてきました。
◆マルタ共和国の”今を一生懸命生きる”という魅力
ツアーを企画しているのは『新版 まるごとマルタのガイドブック』などの著作を持つ林花代子さん。林さんは、マルタ共和国のスペシャリストとして、ライターのほか、留学アドバイザーや旅プロデューサーなどの仕事をしています。
ところで、どうしてマルタで“リセット旅”なのでしょうか?
「それはマルタがとても美しい国で、ちょうどいい具合に何もない国だからです」と、林さん。
なるほど、景色がキレイそうなのはわかります。私は以前、テレビで見た程度ですが、マルタと言えば、地中海の宝石と言われるほどに美しい国でした。
海は青く吸い込まれるように鮮やかで、街並みはヨーロッパらしい石畳の通りに中世のノスタルジックな建物が映える“インスタ映え”する場所ですよね。いつかは行きたい憧れの国の一つですが、「何もない」とは、どういうことでしょう?
「マルタには、世界遺産の街や神殿、美しい海など見どころは多くありますが、日本にあるような便利な場所や遊ぶ場所があまりありません。つまりエンターテイメントが少ないんですね。マルタ人が遊びに行こうというと、海に行って海水浴をするか、バーベキューをするかぐらい。お金を使う場所や機会が、ほとんどありません。
でも、生活をしていく上で、彼らの心はとても豊か。そんな暮らし方なので、日本の生活に疲れた女性はとても心が洗われるんです」
聞けば、マルタ人の平均月収は10万~12万円程度。家賃は、光熱費込みで5万~7万円。残りは生活費も含め、5万円程度ですが、マルタの人たちは年に3~4回は海外旅行を楽しんで、暮らしを謳歌しているのだとか。
「イタリアまで2千円~1万円程度で行けるという立地の良さはありますが、何よりも今を楽しむというマインドが彼らにあるんです。
マルタは地中海の要所にあり、様々な国の脅威にさらされてきた歴史のせいか『明日はどうなるかわからない。だから、今を一生懸命生きる、楽しむ』という習慣が身についたのかもしれません。
『地中海人は後ろに目を持たない』という言葉があるとも言われるように、過去を振り返らないから後悔自体をしないし、目の前とほんの少し先の将来だけを見て今を生きているんです」
◆思考がどんどんシンプルになっていく
日本にいると日々様々な情報にさらされて余計なことに頭を使ってしまいがちになるけれど、マルタにいる間はそんなことが少ない、と林さん。
「繁華街以外の夜の街は暗いし早くに寝静まるし最新のカルチャーや行楽地があるわけでもないですから、マルタにいると無駄な思考がどんどんそぎ落とされていって考え方がシンプルになっていくんです。
余計な情報に振り回されないと、本来の自分…と言いますか、こういうことがしたいと思う自分や、こういうことが好きという自分に立ち返っていきやすい。なので、マルタに滞在していると『こうしなきゃ』という考え方やしがらみから、どんどん解き放されていきます」
そんなマルタ人のマインドと風土にほれ込んだ林さん自身も、以前は人生をリセットしたいと考える一人でした。しかし、30代の初めに、プライベートで様々な辛い出来事を経験。
これからは絶対に後悔しない人生を送ろうと決意し、「人生でまだやっていなくて後悔していることリスト」を作り、その中に『東京で働くこと』と『留学すること』の2つがあったと言います。
「選んだ留学先がたまたまマルタだったのですが、3か月を過ごすうちに土地と人に魅了され、この素晴らしさを伝えていく人になろう」と決めました。
そして、自らの体験から、同じ悩みを抱える女性の背中を押したいとリセット旅ツアーを企画。2018年に最初のツアーを行ってから、すでに5回開催し、来年2020年のツアーも募集を開始しているのだそう。
◆自然やヨガを満喫 五感を刺激するツアー
「マルタの旅では日本にいる時の価値観を引きずってしまわないよう、とにかく五感を大事にできるプランにするよう心掛けています。自然に触れ合い、ヨガで体を動かし、地元の人と料理を一緒に作るなど、普通の観光やパックツアーではなかなかできないマルタの人たちとの触れ合いを組み込んだり…。
ちなみに通常は、リセットをテーマにした女子限定の女子旅を行っていますが、HISで販売する12月のツアーでは、マルタのクリスマスを体感してもらえる特別な内容にしました。家族というキーワードを意識して男性参加も次回はOK。
クリスマスシーズンの素敵なマルタの景色を楽しんでいただきながら、クリスマス文化を体験するなどして、マルタ人の『大切な人を持つ』『絆を大切にする』意識も体感してもらえたらと思います」
林さん企画ツアーはHISスタディツアーにて『大切な人との絆を見つめ直す クリスマス特別版リセット旅-MALTA-7日間(2019/12/9発)』『働く女性に捧げる心のリセット&チャージ リセット女子旅-MALTA-7日間(2020/3/20発)』ともに参加可能。
今年こそ変わりたい――そんな思いを抱える人に、マルタはきっかけや刺激を与えてくれるのかもしれませんよ。
<文/にらさわあきこ、写真提供/林花代子>
●林花代子さんプロフィール
マルタのスペシャリスト、フリーライター、旅プロデューサー、NPO留学協会認定 RCA海外留学アドバイザー。マルタの魅力を広めるべく幅広く活動。2018年からH.I.S.とのコラボツアー「リセット女子旅-MALTA-」をプロデュース。著書は、『新版 まるごとマルタのガイドブック』(2019年亜紀書房刊)。2018年刊行『まるごとマルタのガイドブック』電子書籍版が、本国マルタ観光局のMalta Tourism Authority プレスアワード2018デジタルメディア部門第3位受賞。
・公式ブログ:https://kayokohayashi.com/
・Twitter:@okayodon
・Instagram/Facebook/Tumblr:@maltajournal360
【にらさわあきこ】NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年に「美活部」を発足。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタなどで発信。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』
(出典 news.nicovideo.jp)
2009年7月19日閲覧([1]) ^ マルタのユーロ硬貨も参照。 マルタ共和国(マルタきょうわこく)、通称マルタは、南ヨーロッパの共和制国家。イギリス連邦および欧州連合(EU)の加盟国でもあり、公用語はマルタ語と英語、通貨はユーロ、首都はバレッタである。地中海中心部の小さな島国で、人口は約40万人。いわゆるミニ国家の一つ。 27キロバイト (3,145 語) - 2019年10月9日 (水) 20:09 |
<このニュースへのネットの反応>
【(旅)心身共に疲れたら是非行ってみたい!「地中海マルタ」の絶景を。】の続きを読む